tomo_stoneのメモ帳

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デュアルブートの代わりとしてのWindows10仮想化

  • 2019/11/22 更新: ベアメタル時の記述を追加

NOTE: 本エントリはポエムです――詳しい解説もそのうち書きたいです

およそ2ヶ月ぶりのエントリになってしまいました……(;´・ω・)

いままで

大学に入学した当時、私はよく判らないまま大学の共通PCを購入しました。 入っていたOSは言うまでもなくWindows10。

しかしその後1ヶ月も経たないうちにLinuxの存在を知ります(情報学部生とは……)。 そして、すぐにそのLinux環境が必要になりました。

最初は講義で使用したVMWareを使っていましたが、Windows Update後に仮想ネットワークアダプタが動かなくなるトラブルを切っ掛けにデュアルブートを敢行。

初めてのパーティション操作は上手くいき、ネット上に情報が多かった(ように感じた)Ubuntuをインストール。

Windows Updateの際にパーティションの番号が変わるなどのトラブルはあったものの、自力で解決できるものであったため、そのまま使い続けることができました。

こうして、快適な開発環境を手に入れたかに思われました。

"やっぱりデュアルブートって難しいのね"

切っ掛けはまたもやWindows Update

新しく生成された回復パーティションがなぜか自動マウントされ、 その為かは判りませんがWindowsが不安定に (e.g. エクスプローラが突然フリーズ&強制終了など)。

おまけに扱いが雑だったせいかUbuntu側も "Sorry, Ubuntu 16.04 has experienced an internal error." みたいなメッセージが頻発するように。

本題: Linux環境上で仮想のWindowsマシンをこしらえたい

長くなりましたがここからが本題です。

あのWindowsの更新の呪縛から逃れたい、でもWindows版のOfficeでないと大学の資料が開けない[1]…… ということでクリーンインストールがてらにごにょごにょした結果が先日のツイート。

QEMU/KVM仮想マシンなのですが、Intel GVT-gという機能を用いることでIntel純正のグラフィックドライバが動くGPUを、ホストOSと共有できます。 KVMでよくやるQXLドライバとは比較にならないくらい快適。

実は"Windowsエクスペリエンスインデックス"の値だけ見るとVirtualBox上のほうがスコアはいい[2]のですが、64bit版のDirect3Dはまだ不安定なようです。

64bit版Direct3Dは上手く動かない
VirtualBox上のx64版Win10で3Dアクセラレーションを有効にしてExcel起動

Windowsエクスペリエンスインデックスのほうも貼っておきますね。

Videoは"4.6"
KVMIntel GVT-gで立てたVMのWEIの評価

Videoは"5.3"
同じ条件でVirtualBoxで立てたVMのWEIの評価


- ちなみにベアメタルだとこんな感じです。

全体的に1.0前後高い値になる
同じPCで、ベアメタルで測った場合

まとめ

Windows10が"ちょっと重い"程度で普段使いできるVMが作れました。 また更新でおかしくなっても、影響範囲はVMの中のみなので、精神衛生上とっても嬉しいですね。

また、3Dアクセラレーションが不要ならVirtualBoxもアリかもしれません。

脚注

[1] ブラウザ版Office365で古い資料とかが崩れなければ、この考察は不要であった

[2] 一応マシンスペック等も載せておきます

  • 物理構成

    • 機種名: Let's note CF-SZ6
    • CPU: Core i7-7500U
    • GPU: 内蔵(HD Graphics 620)
    • RAM: 8GB DDR3
    • SSD: 256GB SATA
    • OS: Arch Linux(後から入れたもの)

  • QEMU/KVM

    • CPU: 4コア
    • RAM: 6GB
    • ストレージ: 64GB qcow2 / SCSI VirtIO Controller
    • GPU: Intel GVT-g (解像度1920x1200)
    • OS: Windows10 64bit

  • VirtualBox

    • 基本的に同条件
    • 準仮想化I/F: KVM
    • VideoRAM: 256MB
    • ディスクイメージ: vmdk形式